キューティーハニーでチュクチュクしてきた

そして、『キューティーハニー』を見てきたのであった。

バカじゃねえの、この映画。いやあ、バカだ。真面目な人が見たら、怒るぞ。
いわゆるバカ映画とはちょっと違うんだが、バカだ。考えられてはいるがバカだ。

最初の10分で、「もうダメ感」が満載。手の込んだチープって、いいことだよなあ。
だけど、「ハニメーション」って言葉はやめよう。頼む。

キルビルをオサレ映画と勘違いして見に行く人は、キューティーハニーをオサレ映画だと思って見に行くといいんじゃないか。
こっちなら、程よく期待にこたえてくれると思うぞ。

オタク視点は、やっぱり多いが。
オマージュということを曲解せず、素直にパクっちゃいました的パロディは、気楽で楽しい。
もっとも、アニメ的素養や特撮的素養なんかはいらん。このノンキさがいいんだ。

そんなわけで、タイミングが合ったら、もう一回は見てもいいかもしれない。わざわざ予定を空けるまでではないが。
尺が短めの映画なら、そう感じられるのがいい。
実際のところ、テンポがいいってわけではないのだ。むしろ、引っ掛かりがある。
しかし、苦笑しながら付き合っていくのもまた楽し。
映画ってのは、時間当たりの償却で見ているわけじゃないからね。

気構えないでいいんだ、この映画は。
いかにもギャルっちい子が言いそうな「サトエリがカワイイ!」という、どうしようもないまでに単純な意見が、実にステキで重要なのであります。
実際にそう思うかどうかは個人差があろうが、ある意味じゃ、もっとも正しい感想の形なんだろうな。
「どうやればいい尻が撮れるか」から画を作っていった映画といっても、いいんじゃないか。

ああ、ステキにアイドル映画だ。

ただ、顔見せで出ていた松田龍平ってどうよ。ここだけは念押しておく。
苦笑で流すことで楽しむべき場面かもしれないが、この作品においては苦笑を肯定的に使いまくっていたので、ダメでした。