ノアの武道館・続き

遅ればせながら、コメントへの返信と「トラバ返し」を兼ねまして。

隣で観戦していた弟は「パパ」に気づいていないようだったけども、後ろに座っていた客も「パパ頑張った」、なんて話をしていたんで、ある程度は確かでしょう。

森嶋が「J」で入場したことに対する批判も多く見受けられるものの、会場では「オー」をやっている人が多かったし、自分もついつい右手を上げていたことにクスリ笑いする次第で。生ってのは、良くも悪くもやったもの勝ちなんだなあ、と。

大谷から三沢社長への顔面ウォッシュののち、大谷が自分自身へのブーイング要請をした際にも歓声が起こっており、団体の威信や伝統よりも、エンタテイメントに重きを置いた部分に対する反応がいいということなのでしょう。
そこまで考えて上で過去のこだわりを利用するのは、悪いことじゃないと思うのですがね。

ただ、「ジャンボ森嶋」というスタイルが似合うかどうかは別として。なんたって見た目的に合わねぇ!

そういった部分以外で印象深かった点をいくつか。
北斗が花道をダッシュしてきて、鉄柵を飛び越える瞬間がカッコよすぎ。
天龍のフィニッシュ直前で、場外では秋山とみのるによる小競り合いが。試合中の衝突で花道奥の観戦となっていたセコンドの北斗晶が、リングをはさんで反対側に向かって突進。
そのタイミングが絶妙で、選手を立てながらも程よく目立っちゃうあたり、プロレスにおいてのバランス感覚はさすが。

白GHCもまた、15分1本であることを考えれば、前半にだるさがあったのです。しかし、後半は一気に引き付けられる説得力。
ヨネのフィニッシュ・キン肉バスターが、マンガよろしく尻からドスンと落ちる、いわば「リアル・キン肉バスター」とでも形容したくなる姿。
担いでからはブレンバスターと同じ落とし方になる以上に、握りこぶしを作りたくなるフィニッシュに見えたのでした。

前半がだれた試合でも後半で盛り返してくれる満足度の高い内容続きで、全体として面白い興行だったと思いますよ。
なんたってGHCの交代劇は、サプライズと言ってもいい内容だったし。いいもの見ました。