掃除カウントダウン

自室の掃除がずっと続いている。
それは藤波辰爾の引退カウントダウンのようなものであり、ずっと続いているようでまったく進展しておらず、そして、思いついたように再開するのだ。
でも、部屋掃除から引退できるような状態の片付き具合になる気配は、まだまだ感じられないという。
設置した時点からすでに許容量を越え続けている本棚の整理をしてみるも、ジョジョの収納に困っているうちに四部を読みふけってしまったり、カラーボックスを有効活用しようかと思うも、仮面ライダーフィギュアをキレイに並べ始めてしまったりするわけである。
とにかく横道にそれるのが常であり、ゴチャゴチャした物をまとめようと思う心を失っているわけではないものの、関係ない部分からの娯楽を引き出すきっかけにしてしまうのである。
今日も今日とて、様々なものを発掘し続けるのみで、部屋の掃除にはなっていないのだった。ゴミ袋単位で部屋から堆積が減っているはずなのに、風景が変わらないのは何故だろう。