エライ

出掛けに隣家のおばあさんと会釈をする際、これから大学です、と言ったら、予想外の反応が返ってきた。
満面の笑みを浮かべながら納得この上なしとの実感を込めて、んーエライねェ〜、と。
自分がいまさら大学生であることは、いかにエラくないかを説明したいとの気持ちが今にもはみ出さんばかりの心中であったが、必死に弁解する画の情けなさを想定するに、にこやかな笑いをたたえる好青年を貫くしかないのであった。