ドラゴンクエスト レジェンドアイテムズギャラリー 〜伝説のアイテム編〜

おもちゃがどうのこうのって話が続くと、まったく興味を感じない人がいるだろうから、食いつきのよさそうな話。

ドラクエの武器・防具をミニチュアとして立体化した商品。商品としての詳細は、リンク先を参照されたし。

新作はともかく、旧来のドラクエは、あくまで文字情報が基本。
視覚エフェクト的な派手さに特化する方向を選択してきたFFと並び称され続ける理由は、そのテキスト部のゲームとしての親和性が洗練されたものだったことに大きな比重があるのは、間違いないところ。
じゃあ、ドラクエに視覚的な情報を意識させる要素がなかったのかと言えば、さにあらず。
言わずと知れた鳥山明のデザイン画は、ドラクエの映像イメージとして、確かにプレイヤーの脳内で流れ続けたはずだ。

ビデオゲームの表現力・技術力が上がったことによる変化の内容が、FFはリアルタイムに映像を提供して物語を進行させる方式であったのに対して、ドラクエは文章によってイメージを想起させるための記号を、画像による記号へと置き換えたということだ。

FFが直截に状況を見せていたから、再びのプレイによって追体験を行えることと比較して、ドラクエは一旦は言語に置き換えて状況を見せているために、脳内やプレイヤー同士の会話中で、場面を再現しやすかったと言える。

そんなドラクエであるからして、アイテム等の命名においても引っかかりを上手いことつくり、印象に残る結果になっているとはいえまいか。

と、事前に用意されている答えに、メチャクチャ強引な展開で導こうとしたわけだが。

微妙に長い前置きは終わり。ドラクエのアイテムの立体化商品である。
ドラクエはアイテムの名前に対するこだわりを感じさせる部分が、多々ある。
もちろん、先行作品や伝承となっている説話などからの引用もまた多くあるわけだが、ドラクエブランドとしてのアイテムへの価値付けは、高いレベルで行われている。
「ロト」のブランドは、まさにドラクエの深い歴史によって培われた、まさにレジェンドというべき代物だ。
といいつつ、「オーブがあるということは、ロトの剣じゃなくて王者の剣なんじゃ」とか、細かなことを考えてもしまうわけだが。まあいい、そんなこと。

借り物以上の価値を自前で揃えているからこそ、こうして立体題材として名前を並べられただけでも、ドラクエの世界に浸ってしまう。
欲しい。浸りたい。
でも。一つ500円のシークレットボックスで、18種類とシークレットはきついよ。
しかもシークレットの数に触れていないのが怖すぎる。一つか二つかとは思うが、題材はいくらでもあるわけで、どうしても想像力をかきたてられてしまう。

まさか、シークレットは「うまのふん」か! それとも、「えっちなほん」か? 違うと言ってくれ、ゆきのふ。
もしそうだったら、この商品は本当にレジェンドだ。